ヘンリー王子のインスタをみると、アカウント名がsussexroyal(サセックス ロイヤル)になっています。
ロイヤルは”王”や”王室”を意味するので、なんとなくヘンリー王子の地位を表す言葉だとは分かるものの…
「サセックス」の意味が、さっぱり分からない人も多いはず。
今回ヘンリー王子のインスタアカウント名になっている、「sussexroyal(サセックス ロイヤル)」の意味をお伝えします。
ヘンリー王子の公式インスタ、アカウント名「sussexroyal」
ヘンリー王子は「サセックス公爵(こうしゃく)」という爵位(しゃくい)を持っていて、それがインスタや公式ページのアカウント名になっています。
いずれのアカウントもSussex(サセックス)とRoyal(ロイヤル)、2つの単語がくっついた「sussexroyal(サセックス ロイヤル)」が使われています。
イギリス貴族の”爵位”について知っておこう!
ヘンリー王子のインスタアカウントにある「サセックス」の意味を知るため、まずイギリス貴族の5つの爵位(貴族の地位)を紹介します。
1位:公爵
2位:侯爵
3位:伯爵
4位:子爵
5位:男爵
地位が最も高い公爵には「王族公爵」「臣民公爵」の2種類あり、ヘンリー王子は王族公爵です。
王族公爵とはイギリス君主と直接的に血の繋がりがある男子に授けられる爵位で、結婚後に与えられます。(臣民公爵とはイギリス君主と血の繋がりがない貴族に与えられる爵位)
ヘンリー王子はエリザベス女王の孫で、王族に属しているから王族公爵になるわけです。
王族公爵の称号を持つイギリス貴族一覧
公爵(王族公爵)の爵位を持つ、イギリス貴族の一覧がこちら。
- チャールズ皇太子:コンウォール公爵/ロスシー公爵
- エドワード王子:ケント公爵
- フィリップ王配:エディンバラ公爵
- アンドルー王子:ヨーク公爵
- ウィリアム王子:ケンブリッジ公爵
チャールズ皇太子に設けられているコンウォール公爵は、イギリス君主最年長の男子に相続が許されている由緒ある爵位。
ヘンリー王子の兄・ウィリアム王子に授けられているケンブリッジ公爵は、1660年に創立された爵位です。
ちなみにウィリアム王子もインスタアカウントを持っていて、アカウント名は住まいのケンジントンパレスにちなんで「kensingtonroyal」となっています。
ヘンリー王子のアカウント名「サセックス」の持つ意味とは?
ヘンリー王子のインスタアカウントに含まれる「サセックス」とは、ヘンリー王子の地位を示す爵位の前につく”爵位名”です。
爵位名とは公爵とセットで授けられる名前で、「○○公爵」の○○の部分に当たります。
ヘンリー王子はエリザベス2世女王から爵位を授かる際、爵位名であるサセックスもセットで授かったのです。
ちなみにイギリスの爵位は常に1人しか名乗ることが許されず、他人には譲れません。
ヘンリー王子は王室引退を表明していますが、王室引退後も「サセックス公爵」の称号は維持するとのこと。
称号維持の理由は色々憶測が流れていますが、「王室を離れても家族である」という証を示したかったのかもしれませんね。
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”サセックス”は地名が由来!
爵位名だと分かった”サセックス”ですが、サセックスという言葉自体にも意味があり、イングランド南部にある”ウェスト・サセックス””イースト・サセックス”が由来です。
また西暦477年頃にイギリスで建国された”サセックス王朝”も、由来に関係していると思われます。
爵位名の多くはイングランドの地名に由来しており、チャールズ皇太子の”コンウォール”やウィリアム王子の”ケンブリッジ”の由来も地名です。
サセックス公爵の歴史
サセックス公爵の名前が歴史に登場したのは1801年で、オーガスタス・フレデリック王子に授けられました。
オーガスタス・フレデリック王子の姪にあたるのが、1837年にイギリス王女になったヴィクトリア女王です。
フレデリック王子は生涯2度の結婚を果たすも、いずれの結婚も王室には認められず、子供も授からなかったため、サセックス公爵の地位は過去のものになったのです。
フレデリック王子以降にもサセックス公爵の地位が復活する話は出ていました。
例えば1999年エリザベス2世女王の三男・エドワード王子に”サセックス公爵”の称号が与えられると噂されたものの、最終的にはウェセックス伯爵となりました。
またヘンリー王子の兄・ウィリアム王子にもサセックス公爵が授けられるのではと噂されましたが、予想は外れて結局公爵が復活したのは、2018年5月19日ヘンリー王子が結婚した時でした。
”サセックス”という言葉には意味・由来があるだけでなく、イギリス王室において長い歴史もあるといえそうですね(^^)/