最近ではスマホゲーム「白猫プロジェクト」や「魔法使いと黒猫のウィズ」を手掛ける、大手ゲーム会社コロプラを訴えたことでも話題になった任天堂。
任天堂もコロプラも知らない人はいない大企業なので裁判の行方が気になりますが、実は任天堂の法務部は”最強”と呼ばれるほど裁判に強いのだとか。
なぜ任天堂は裁判に強いのか、過去の実績や敗訴した例がないのかも気になるところです。
今回、任天堂がなぜ裁判に強いのか、過去の実績と併せてみていきたいと思います(^^)/
任天堂法務部、過去の実績は?
なぜ任天堂の法務部は最強と言われるのか、まずは過去の実績をチェックしてみましょう!
ドンキーコング裁判
アメリカのユニバーサル・スタジオから「ドンキーコングが”キングコング”の商標侵害をしている」と訴えられました。
この裁判はキングコングの商標を持つ会社が複雑に絡み合っていたため、ユニバーサル・スタジオに任天堂を訴える権利がないと指摘し勝利しています。
3DS裁判
トミタ・テクノロジーからニンテンドー3DSの技術が同社の特許を侵害していると訴えられました。
裁判の末、特許侵害はなかったとの結論が米連邦地裁によって下されて任天堂が勝利しています。
ユンゲラー裁判
超能力者ユリ・ゲラーさんからポケットモンスターに登場するキャラクター「ユンゲラー」が、自身の権利を侵害していると訴えられます。

「ユンゲラーはユリゲラーが元ネタだろ」と私も思いましたが、任天堂は”ユンゲラー”というキャラ名は日本のみで使用するので海外の法律は適応外と指摘して勝利しています。
ちなみにユンゲラーの英語名はKadabraで、由来は呪文の時に唱える”アブラカタブラ”をもじったものだとか。
ユリゲラーさんはともかく、大企業と戦っても圧倒的な勝利を収めている任天堂、これは”最強”と呼ばれるのも納得ですね。
実績だけ見ると、現在任天堂法務部と交戦中のコロプラも非常に厳しい戦いを強いられるのではないでしょうか?
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勝訴だけでなく敗訴もある!
裁判に強い任天堂法務部でも過去敗訴した事例はあります。
それが公道カートのレンタルを行う会社「マリカー」に対して、”マリオカードの略称を侵害している!”と訴えたものです。
マリカーは会社名以外にマリオやルイージのコスプレ衣装までセットでレンタルできるようなサービスも提供しています。
さすがにここまでくると、任天堂も無視することができずに裁判へと発展したそうです。

ただ結果として”マリオカート”は任天堂の商標として認めるものの、”マリカー”は商標の範囲に含まれないとして訴えは破棄されました。
敗訴した案件もきわどいラインではありますが、さすがの任天堂も裁判において無敵ではないようですね(^-^;
任天堂はなぜ裁判に強い?
任天堂は日本を代表する企業なので、国内だけでなく海外にも目を向け、あらゆる状況に対応できるような優秀な人材を雇っています。
次々と新作ゲームやソフトを開発する上で、他人や他社の権利を侵害していないか確認する作業は避けて通れない道です。
HPに記載されている法務部の採用情報を見ても、人材の確保にかなり力を入れていることが分かるのではないでしょうか。
常に法律の第一線で活躍している人材がたくさん働いているからこそ、”最強”の称号を手に入れたのでしょうね!