誰もが一度は聞いたことがある”化学調味料”というワードが、放送禁止用語だと言われているのは知っていますか?
テレビでは化学調味料のことを、「うま味調味料」なんて呼んでいるようです(^-^;
化学調味料が放送禁止用語となった裏側には大企業・味の素の圧力が関係しているようですが…
今回、化学調味料が放送禁止用語である理由や「うま味調味料」と呼ばれるようになった背景、そして味の素の圧力についてまとめていきます。
化学調味料が”放送禁止用語”として話題になった理由
昔から存在が知られている化学調味料ですが、放送禁止用語として話題になったのは、一本の動画がきっかけです。
上の動画はyoutubeチャンネル・たっくーTVれいでぃおに投稿されたものですが、化学調味料が放送禁止用語と知らなかった人が多かったためか、投稿されて数日で再生回数30万回を突破!
動画を見た人が次々SNSに投稿したことで、バズったようです。
今まで当たり前のように「化学調味料」という名称を使っている人が多かった分、”実は放送禁止用語だった”という動画のインパクトは大きかったんでしょうね~
化学調味料はなぜ放送禁止用語なの?
化学調味料が放送禁止用語となったのは、”化学”というフレーズのイメージの悪さが原因です。
確かに化学調味料と聞くと、「人工的に作られた調味料?」なんて思ってしまう人もいるかもしれません。
実際、化学調味料には良くない噂も多く、
- 原料に石油が使われている
- 自然界に存在しない成分を合成させ、旨味を作っている
なんて都市伝説的な噂も存在しています。
「化学調味料」という呼び名だけで食べると害があるものと思ってしまうため、特定の調味料に変なイメージを植え付けないために放送禁止用語としたのです。
テレビやネットでは化学調味料味を「うま味調味料」と言いかえる?
化学調味料という言葉をテレビで使いたい時は、「うま味調味料」と言い換えないといけません。
「うま味調味料」なんて名称、個人的には全然しっくりこないのですが、言葉自体は1985年頃に化学調味料に変わるワードとして誕生したようです。
ちなみにネットで”化学調味料”と検索しても、検索結果には”うま味調味料”を言い直されて表示されます。
Googleで化学調味料って調べたら、うま味調味料に変わるの不気味 pic.twitter.com/oCxsiYDYI9
— たっくーTVれいでぃお (@takkuxutv) 2019年12月7日
「うま味調味料」なら人工的なニオイは一切ないので、食べるのに抵抗は感じにくいと思いますが…
ここまで徹底して”うま味調味料”という名称を浸透させようとする裏には、日本を代表する大企業・味の素の圧力があるようですね。
化学調味料が放送禁止用語になったのは、味の素の圧力?
化学調味料という名称が使われ始めたのは昭和30年頃で、当時はテレビでも「化学調味料」という言葉が当たり前のように使われていました。
ただ1980年代頃から環境汚染問題や健康ブームが到来し、人々の食べ物への関心が高まっていきます。
その際、化学調味料という名称のせいで”化学=天然のものではない”と考える人が急増し、化学調味料=悪みたいな風潮が広まっていきました。
この風潮で大きな被害を受けたのが味の素です。
味の素はだんだん売れ行きが悪くなる自社商品を救うため、同じような商品を取り扱う企業と結託して団体を結成。
化学調味料を「うま味調味料」という、和風で親しみやすい名前に変更したのです。
味の素が圧力で化学調味料を「うま味調味料」という名前に変えたのは事実ですが、味の素の原料は石油でも怪しい合成物でもなく”さとうきび”です。
あらぬ噂で自社最大のヒット商品の売れ行きを激減させられたので、ある意味味の素も”化学”というワードの被害者だったと言えるかもしれませんね。