2019年最後、そして令和最初のコールドムーンが12月12日に観られます。
コールドムーンを直訳すると”寒い月”…なんとも風情を感じる呼び名ですが、ちゃんとした意味はあるのでしょうか?
また「満月の夜は何かが起きる」なんて都市伝説チックな言い伝えがありますが、実は12月12日は北海道で大きな地震が起きています。
果たしてコールドムーンと地震発生は、何かしらの関連性があるのでしょうか?
さっそくコールドムーンに関する疑問を解明していきます!
コールドムーンとは?呼び名に意味はある?
コールドムーンはアメリカから伝わった満月の呼び名です。
アメリカでは1~12月、各月で満月の呼び名があるのですが、12月の満月は「コールドムーン」もしくは「ロングナイトムーン」と呼ばれています。
コールドムーン(ロングナイトムーン)は、”寒くて長い、12月の夜に観られる月”という意味で、それぞれ日本語にすると、
- コールドムーン ⇒ 寒月
- ロングナイトムーン ⇒ 長夜月
となります。
はるか昔、先人たちは時間の流れを把握するため、月の場所・形を観察していました。
「コールドムーン」という呼び名はもちろん、各月で満月の呼び名を変えていたのも、月を身近に感じ親しみを持てるようにするためだったのでしょうね。
コールドムーンに、これ以上深い意味はないので、英語をそのまま日本語にしたのが呼び名の意味と考えてOKですよ(^^)/
コールドムーンは不吉?北海道の地震発生と関係ある?
コールドムーンに限った話ではないですが、満月は綺麗ですが昔から不吉なことが起きる前兆とも言われてますよね。
2019年12月12日夜、コールドムーンが観られる日に、北海道で震度5の地震が発生しました。
北海道で震度5弱
先ほど午前1時9分頃、北海道豊富町で震度5弱を観測する強い地震がありました。この地震による津波の心配はありません。https://t.co/gqd6XY2j4P pic.twitter.com/Atq15stehd
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2019年12月11日
コールドムーンは満月の呼び名なので、当然「満月だから北海道で地震が起きたのでは?」と、満月と地震の関連性を疑う人も多いようです。
コールドムーン(満月)と地震の関係について、東大研究チームは過去に
月の引力が地震を引き起こす可能性あり
と、関連性を指摘する学説を発表したようです。
実際過去にさかのぼると、満月と地震の関係を肯定せざる得ないような事例は多いです。
例えば一年のうち月が最も地球に接近し、満月を迎えた日に見える月を”スーパームーン”と呼びますが…
過去にスーパームーン付近で発生した、巨大地震の数が多いんです。
スーパームーンの日:地震の発生場所・規模:地震発生日
- 2005年1月10日:スマトラ沖 M9.1:2004年12月26日
- 2011年3月19日:東日本大震災 M9.0:2011年3月11日
- 2014年7月12日:東日本大震災(余震)岩手沖 M5.7:2014年7月5日
- 2014年7月12日:東日本大震災(余震)福島沖 M6.5:2014年7月12日
- 2014年9月9日:東日本大震災(誘発余震)栃木県北部 M5.2:2014年9月3日
- 2014年9月9日:東日本大震災(誘発余震)茨城県南部 M5.5:2014年9月16日
満月と地震の関係が完全に明らかになったわけではないので、現時点ではまだ”都市伝説”といえる段階かもしれません。
ただデータとしては満月が地球に何かしらの影響を及ぼしているのは確かなので、コールドムーンが観れる日の前後数日間は、地震を警戒しておいても損はないはずです。